うつ

「うつ」について

「うつ」とは気分がすぐれない、以前は楽しかったことが楽しめない、といった状態です。これがひどくなり、仕事や学校、日常生活がうまく送れないようになった状態が「うつ病」です。

「うつ」になる原因にはいろいろなものがあります。
よくあるものとして、お仕事をされている方では過労やストレス、主婦の方では引っ越し・子育て・介護疲れなどがあり、いずれも心のエネルギーが枯れてしまうことによります。また最近では、就職活動の途中で「うつ」となってしまう学生さんもおられます。そのほかに、冬になると調子を崩す、生理前になると調子を崩してしまうタイプもあります。

「うつ」になると、気分だけでなく、食欲が落ちる、体がだるい、眠れないなどのさまざまな症状が見られます。内科的な病気と同じように、早めに治療を始めることが、早く回復するための近道です。

「うつ」の診察の流れ

  • まず、いつからどのような症状がはじまったのか、どのようなきっかけがあったのか、詳しくお話を伺います。
  • 次に、血液・尿検査、心電図などの内科的検査を行います。 これは、内科的な病気でも「うつ」になることがあるからです。 よく知られているものとして、体の中で甲状腺ホルモンという物質が減っている「甲状腺機能低下症」があります。
    また、「うつ」の治療には、お薬が効果的なことが多いのですが、人によっては心臓・肝臓・腎臓などに副作用が出てしまうことがあるため、あらかじめ異常がないかチェックが必要です。
  • また、うつの程度を測定したり、ご自身の性格や考え方のクセを知るために、心理検査を行うこともあります。これまでの研究によって「うつ」には「なりやすい性格」「なりやすい考え方のクセ」があることが知られています。受診される方にとっても、医師にとっても、どのような傾向があるのか、知っておくことは重要です。

「うつ」の治療の流れ

「うつ」はよく、心のエネルギーを蓄えているダムがこわれてしまった状態にたとえられます。ダムを修復するためには、休養(もしくは負担を減らす)を取ることが大切です。お仕事をされている方であれば、休みを取る・仕事量を減らす、主婦であれば、家族のサポートをお願いする・介護の負担を軽くするなどです。

お薬は、セロトニンやノルアドレナリンなど気分や意欲に関係していると言われる物質を脳の中に増やすことで、ダムの修復を助けます。近年では、副作用の少ない新しいうつ病の薬が開発されています。また、「うつ」の治療中にはふだんよりも長めに寝る必要があり、弱い睡眠薬を使うこともあります。

カウンセリングでは、主に「うつになりやすい考え方のクセ」について、話し合って行きます。症状がやや改善してきた頃に行うことが一般的です。

最後に、環境調整です。「うつ」がぶり返さないように、職場・家庭・学校などの環境を整えることが大切です。具体的には、過度な負担がかからないような仕組みを作る・周りの人に理解をしてもらう、などです。

以上のような治療によって、多くの人は3ヶ月から半年ほどで回復し、元の生活に戻って行きます。 元の生活に戻ってからも、再発予防のため、最低でも1年間は通院が必要です。

お薬について

当院でよくお出しするお薬についてご説明します。いずれも、まず少量(1錠ぐらい)から初めて、副作用がないことを確認しながら増やしていくのが一般的です。
まず、脳の中でセロトニンという気分に関係していると言われる物質を増やすお薬として、パキシル(一般名パロキセチン)、ジェイゾロフト(一般名サートラリン)、レクサプロ(一般名エスシタロプラム)などがあります。副作用としては、胃腸症状(吐き気、胃もたれ)などがあります。副作用が出るのは飲み始めが多く、胃薬を一緒に飲むと問題がないこともあります。

次に、セロトニンに加えて、意欲に関係していると言われるノルアドレナリンを増やすお薬としては、サインバルタ(一般名デュロキセチン)があります。副作用として、眠気があります。 さらに、別の作用機序でノルアドレナリンとセロトニンに作用するお薬として、リフレックス(一般名ミルタザピン)があります。副作用として、眠気があります。お薬の効果は早い方で1‐2週で現れますが、時間がかかる場合や他のお薬への変更が必要になる場合もあります。

セロトニンを増やす パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロ
セロトニン、ノルアドレナリンを増やす サインバルタ
セロトニン、ノルアドレナリンを強化する リフレックス

不安が強い方、不眠が強い方には、抗不安薬、睡眠薬をお出しすることもあります(不安不眠の項をご覧ください)。

費用について

「うつ」の治療は風邪などの急性の病気とちがい、治療期間が長くなることもあり、経済的な心配も少なくありません。以下に、一般的な治療費についてまとめました。

初診 5000~6000円 初診料、精神療法、心理検査、内科的検査、処方せん料
2回目から 1500~2000円 再診料、精神療法、処方せん料

「うつ」の診察の流れでお伝えしたように、初診では検査が多くなるために、2回目以降より若干高くなっています。また、当院では、お薬は院外処方となっています。お近くの薬局もしくは当院から徒歩1分のタオ薬局でお薬をお受け取り下さい。 お薬代は、2週間分で2000円程度です(加入されている健康保険により、医療費の自己負担が3割の場合)。

治療が長くなった場合には、「自立支援法」という法律により地方自治体のサポートを受けられる仕組みがあります。これによって、通常は医療費の自己負担が3割のところ、1割の負担ですむことがあります。

お仕事をされている方が、短期間お休みされる場合は、有給休暇を消化しますが、長くなった場合にはご加入の健康保険組合から「傷病手当金」を受けることができます。傷病手当金の金額はだいだいお給料の60%位、支払われる期間は最長1年6ヶ月です。
傷病手当金以外に福利厚生として給与補填制度を持っている企業もあります。これらの制度も適切に利用して、「うつ」の治療に専念しましょう。

  • 院長よりごあいさつ
  • クリニックの風景
  • 認知症
  • 大人のADHD
  • カウンセリングのご案内

診療時間のご案内

 
午前 ×
午後 ×
【休診日】
日曜・祝日
【診療時間】
初診の方の受付は平日のみとなります。ご予約の15分前までにお越しください。
月~金
  9:00~13:00
14:30~18:00
土 曜
  9:00~13:00
14:30~16:00
  • ※月曜の診察は女性医師が担当します。
  • ※土曜の診察は再診の方のみとなります。
  • ※内科・循環器科の診療時間はこちら

アクセス

福岡天神メンタルクリニック福岡市中央区大名1丁目15番31号
西鉄福岡天神駅から徒歩5分
  • 高橋医院グループ